当事務所の齋藤雅弘弁護士が関わった大川小学校津波被災事件についてまとめた書籍『水底を掬う─大川小学校津波被災事件に学ぶ』(信山社)が2021年11月20日に発刊されました。
東京大学名誉教授の河上正二先生からお誘いを受けて、この事件を一緒に闘った吉岡和弘弁護士と3名でまとめた本です。 大川小学校津波被災事件の事案の内容と国賠訴訟の地裁、高裁判決の意義などを書いた本ですが、「法」は、「社会」は、この事件とどう向き合うかという重たいテーマも扱っています。 本書は3部構成となっており、第1部は河上先生の導入部分、第2部は大川小国賠訴訟について1審判決、控訴審判決のそれぞれの意義、特に仙台高裁判決の示した組織的過失の意味やその射程などについて述べています。また、第3部は著者3名の鼎談となっており、大川小国賠訴訟だけでなく秋田の亡津谷裕貴弁護士の国賠訴訟や豊田商事国賠訴訟などにも触れながら、亡津谷弁護士のことも語っています。 こちらからお買い求め頂けます→https://www.shinzansha.co.jp/book/b10001500.html 東日本大震災の大川小学校津波被災国賠請求訴訟を扱ったパオネットワーク社の寺田和弘監督によるドキュメンタリー映画「いのちの記録~大川小津波裁判を闘った人たち~」(仮題)のクラウドファンディングが無事、終了しました。
全国の317名の方から合計460万1000円のご寄付を頂戴しました。 これを踏まえて、クラウドファンディングをしていただいた方への御礼として、去る11月21日に石巻市の大川小学校の遺構において、原告遺族による語り部の会を開催し、40名をこえる皆さんのご参加を頂きました。 ご支援、ご協力を頂きました方々に深く感謝を致します。 (弁護士吉岡和弘、弁護士齋藤雅弘) |